本日は、平川先生の小論文講座第30回目をお届けします!
[今回の過去問]
慶應義塾大学 2005年度 50分 600字以内
「諸君はこれから、さまざまな人々に出会うであろうが、弱さを持つヒトとはどのようなヒトであるか、あなたの考えを述べよ。そして、そのようなヒトにあなたが出会った場合、どのように関わっていくか、考えを述べよ」
[第30回]
前回は、「弱さを持つヒト」とは、一体どのような人のことなのか考えてみました。今回は、設問・後段のそのような弱いヒトと「どのように関わるか」考えてみます。
「題意を踏まえて,問いに答える」
平川先生:「前回、『弱さを持つヒト』という点について,考えてみました。
結局、弱い者とは、医者である自分自身もそうである。だから、常に弱者の視点に立つことを心がけることが、大きな軸となっていることが分かりました。では、今回は、そのような弱い『ヒトにあなたが出会った場合、どのように関わっていくか』設問・後段の部分を検討しましょう」
スク男:「まず、すべての人が弱さを持つ存在である以上、他者の命、生き方を尊重することが大事だと考えます」
平川先生:「あと、医師自身の特権意識についても、何かいうべきだね。自分たちは、強い存在だと勘違いしている。一般の人を、上から目線で見下している。最近の医学部不正入試の話しがそうだね。自分たちは、何をやっても許される特権階級だ、という意識がうかがわれる。それが、医療現場における患者を軽んじた扱いにも、現れているのではないだろうか」
スク男:「確かに、そうですね。長時間待たせておいて、診察はパソコンの画面を適当に見るだけ。患者との話も、ただ適当に話しを聞いているだけ。こんなことがまかり通っているのも,根底に医者の特権意識、患者をさげすむ意識があるかもしれませんね」
平川先生:「そう、今回の入試不正問題も、正直、受験界では、かなり前からうわさになっていたことだね」
スク男:「慶応義塾大学は、今から10数年前というのに、随分と思い切った出題をしたものですね」
平川先生:「それだけ、真面目に考える医療関係者が、いるということだ。当たり前のことだが、患者は医師に命を託しているんだ。このことをすべての医療関係者や、君たちのようなこれから医術の道に進む者は、忘れてはならない。そんな出題者のメッセージが、伝わってくる気がするね」
スク男:「はい」
平川先生:「さて、今回の議論で、答案の柱は、かなり形がつきました。
次回は、いよいよ答案を完成させましょう。お楽しみに」
【合格する小論文のヒント】
「題意をつかんだら、その出題者の意図に答えるように答案の柱を整理する」
出題の意図が見えたら、そのねらいに応えるように答案構成を進めましょう。確実に、合格答案が出来上がります。
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平川先生の小論文講座30 監修
スクール東京
最高名誉顧問
成川豊彦
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略歴
昭和49年(1974年)
Wセミナー・グループを設立。
平成12年(2000年)
国際著名人年鑑「InternationalWHO’SWHOofProfessionals」に選出される。
平成21年(2009年)
司法試験・予備試験専門の少人数制予備校「スクール東京」の最高名誉顧問に就任。
司法試験・予備試験の合格に向けて、自ら直接指導。
現在
中国・西南法政大学客員教授も務め、教育・健康の分野において国内外で活躍中。
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