[今回の過去問]
愛知医科大学〈小論文一日目〉(2016年度)
以下の判じ絵を見て次の問いに答えなさい。
1)この絵は何を示した絵か推測し、その理由を 100 字以内で書いてください。
2)この絵に描かれた 2 つの素材を用いて「人を愛するということはどういうことか」を 500 字以 内で書いてください。
[第40回]
さて、今回は一見すると何を聞いているのか、分からない問題です。愛知医科大学(2016年度)の課題です。最近、予備校・塾の小論文指導の裏をかく、このような出題がよく見かけられます。題意の捉え方、それに沿った書き方を考えてみましょう。
「まずは、設問をしっかり読む」
▼平川先生「この『判じ絵』の問題は、一体何を言いたいのだろう。スク男君は、
どう考えましたか」
スク男 「えーと、うーん、『きり』が2本。後ろが『くもの巣』かな。
さっぱり分かりません」
▼平川先生「正直でいいですね。その通り、分かりません。与えられた情報では、
それだけですね。
『判じ絵』とは、絵に込められたメッセージを
読み取ることができるかどうかを楽しむ、一種のクイズです。
江戸時代にはやったと、いわれています。
しかし、そんなこと、受験生が知っているわけがありません」
スク男 「そうですよね、こんなことまで勉強しなければならないのかと、さっき
まで落ち込んでいました。よかった。でも、そうだとしたら、出題者の
意図は、何でしょう」
平川先生「どんなことだと、思いますか」
スク男 「知識ではないのなら、医療現場での、問題を解決する能力のようなこと
を聞いているのでしょうか」
平川先生「いいところを、突いていますね。そうです。錯綜した状況から、事の
本質をつかみ取ることです。
2)では、1)で用いた2つの素材を使って、『人を愛する事とはどう
いうことか』を筋道だって考える、ということです」
スク男 「高齢者の問題や医療過誤の問題等の典型的な医学部の論点より、
難しいですね 」
平川先生「確かに。しかし、受験生の問題分析を通して、論理的な思考力を聞
いているという点では、他の課題と同じです。
題意を分かる範囲でつかみ、筋道だった答案を書くことです。
ある予備校では、愛知医科大学のような小論文については、何もしな
いのが最大の対策だと、うそぶいた講師もいたそうですけど。それで
は指導放棄。受験生に対して無責任です」
スク男「へー、そんな方もいるんですか。先生のご指摘、分かりました」
平川先生「では、早速、小問1)から、検討してみましょう」
スク男 「はい、『この絵は何を示した絵か推論し、その理由を100字以内で』と
あります。『この絵』については、『推論』とあることから、
2本の『キリ』とその間に『くもの巣(す)』、そして『ゝ』が2つ描い
てあるので、『きりぎりす』かな、と思います」
平川先生「そうですね、そんなところでよいと思います。さあ、次は小問1)で使
た『きり』と『くもの巣』の2つを使って『人を愛することはどういう
ことか』 考えてみましょう。
『2つの素材という』のが、どう書くかのヒントですね」
スク男「『きり』は、物に穴を開ける道具、『くもの巣』は、くもが獲物を捕らえ
る武器。
それぞれの役割を、『人を愛すること』と関連付けて述べればよいの
ですね」
平川先生「はい、あとはそれぞれの道具、武器の特徴を説明して、問題文と絡ませ
ればいいでしょう。
さて、次回はもう少し小問2)を議論します。そして、一気に書き上げ
ましょう」
スク男「はい、分かりました。ありがとうございます。先生とお話しして分かった
のですが、奇抜な出題といわれても、実は驚くほど難しいことは聞いてい
ないんですね」
平川先生「そうです。要は、どんなことにも対応できる冷静な姿勢、分析力、
思考力が、聞かれているだけです」
スク男 「そうですね、先生の講義を受けて、よく分かりました。来週もよろしく
お願いします」
平川先生 「こちらこそ。全力投球で頑張りましょう。来週をお楽しみに」
【合格する小論文のヒント】
「まずは、何を聞いているのか確認する」
今回の問題も、問題文をよく見ると、小問1)は、この絵から推論できるものは何か、とその理由を尋ねているだけです。
小問2)は、小問1)で使われた「きり」「くもの巣」を絡ませて、「人を愛することとはどういうことか」を述べるだけのものです。特別に難しいことは、聞いていません。分かる範囲で、1つ1つていねいに記述すればよいだけなのです。
夢を、絶対に実現!
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愛知医科大学〈小論文一日目〉(2016年度)
以下の判じ絵を見て次の問いに答えなさい。
1)この絵は何を示した絵か推測し、その理由を 100 字以内で書いてください。
2)この絵に描かれた 2 つの素材を用いて「人を愛するということはどういうことか」を 500 字以 内で書いてください。
[第40回]
さて、今回は一見すると何を聞いているのか、分からない問題です。愛知医科大学(2016年度)の課題です。最近、予備校・塾の小論文指導の裏をかく、このような出題がよく見かけられます。題意の捉え方、それに沿った書き方を考えてみましょう。
「まずは、設問をしっかり読む」
▼平川先生「この『判じ絵』の問題は、一体何を言いたいのだろう。スク男君は、
どう考えましたか」
スク男 「えーと、うーん、『きり』が2本。後ろが『くもの巣』かな。
さっぱり分かりません」
▼平川先生「正直でいいですね。その通り、分かりません。与えられた情報では、
それだけですね。
『判じ絵』とは、絵に込められたメッセージを
読み取ることができるかどうかを楽しむ、一種のクイズです。
江戸時代にはやったと、いわれています。
しかし、そんなこと、受験生が知っているわけがありません」
スク男 「そうですよね、こんなことまで勉強しなければならないのかと、さっき
まで落ち込んでいました。よかった。でも、そうだとしたら、出題者の
意図は、何でしょう」
平川先生「どんなことだと、思いますか」
スク男 「知識ではないのなら、医療現場での、問題を解決する能力のようなこと
を聞いているのでしょうか」
平川先生「いいところを、突いていますね。そうです。錯綜した状況から、事の
本質をつかみ取ることです。
2)では、1)で用いた2つの素材を使って、『人を愛する事とはどう
いうことか』を筋道だって考える、ということです」
スク男 「高齢者の問題や医療過誤の問題等の典型的な医学部の論点より、
難しいですね 」
平川先生「確かに。しかし、受験生の問題分析を通して、論理的な思考力を聞
いているという点では、他の課題と同じです。
題意を分かる範囲でつかみ、筋道だった答案を書くことです。
ある予備校では、愛知医科大学のような小論文については、何もしな
いのが最大の対策だと、うそぶいた講師もいたそうですけど。それで
は指導放棄。受験生に対して無責任です」
スク男「へー、そんな方もいるんですか。先生のご指摘、分かりました」
平川先生「では、早速、小問1)から、検討してみましょう」
スク男 「はい、『この絵は何を示した絵か推論し、その理由を100字以内で』と
あります。『この絵』については、『推論』とあることから、
2本の『キリ』とその間に『くもの巣(す)』、そして『ゝ』が2つ描い
てあるので、『きりぎりす』かな、と思います」
平川先生「そうですね、そんなところでよいと思います。さあ、次は小問1)で使
た『きり』と『くもの巣』の2つを使って『人を愛することはどういう
ことか』 考えてみましょう。
『2つの素材という』のが、どう書くかのヒントですね」
スク男「『きり』は、物に穴を開ける道具、『くもの巣』は、くもが獲物を捕らえ
る武器。
それぞれの役割を、『人を愛すること』と関連付けて述べればよいの
ですね」
平川先生「はい、あとはそれぞれの道具、武器の特徴を説明して、問題文と絡ませ
ればいいでしょう。
さて、次回はもう少し小問2)を議論します。そして、一気に書き上げ
ましょう」
スク男「はい、分かりました。ありがとうございます。先生とお話しして分かった
のですが、奇抜な出題といわれても、実は驚くほど難しいことは聞いてい
ないんですね」
平川先生「そうです。要は、どんなことにも対応できる冷静な姿勢、分析力、
思考力が、聞かれているだけです」
スク男 「そうですね、先生の講義を受けて、よく分かりました。来週もよろしく
お願いします」
平川先生 「こちらこそ。全力投球で頑張りましょう。来週をお楽しみに」
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今回の問題も、問題文をよく見ると、小問1)は、この絵から推論できるものは何か、とその理由を尋ねているだけです。
小問2)は、小問1)で使われた「きり」「くもの巣」を絡ませて、「人を愛することとはどういうことか」を述べるだけのものです。特別に難しいことは、聞いていません。分かる範囲で、1つ1つていねいに記述すればよいだけなのです。
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平川先生の小論文講座40
スクール東京
最高名誉顧問
成川豊彦
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略歴
昭和49年(1974年)
Wセミナー・グループを設立。
平成12年(2000年)
国際著名人年鑑「InternationalWHO’SWHOofProfessionals」に選出される。
平成21年(2009年)
司法試験・予備試験専門の少人数制予備校「スクール東京」の最高名誉顧問に就任。
司法試験・予備試験の合格に向けて、自ら直接指導。
現在
中国・西南法政大学客員教授も務め、教育・健康の分野において国内外で活躍中。
▼本日も、ブログ記事を読んでいただき、ありがとうございました。あなたの1クリックは、私が記事を書く、大きな原動力となります。以下のバナーをクリックして、ランキング・アップに、ご協力ください。
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