[今回の過去問]
近畿大学・医学部(2011年度) 40分
論題:「チーム医療」について
(注) 横書きで400字(20字×20行)以内にまとめること。
[第44回]
先週の国際医療福祉大学、愛知医科大学を皮切りに、医学部の入試が始まりました。
入試シーズン中は、医学部・小論文における典型的な論点を取り上げていきます。当講座が、あなたの本年度における合格に、少しでも役立てられれば、光栄です。夢を、必ず実現!
「なすべきことを、淡々と」
▼平川先生「医学部の入試が始まりました。不正入試問題等から、今年はこれまで
の受験者数を大幅に減らしている大学・医学部がある等、去年とは少し
異なる様相です。ただ、今年、合格する受験生にとっては、周りで何
があろうとも関係ありません。淡々とすべきことをやるだけです。
スク男君、調子の方はどうですか」
スク男「ええ、まあまあです。先週も、言いましたが、一浪しているので、焦りが
ないといえば、うそになります。でも、この講座で、先生に指導していた
だくようになってから、受験勉強とは何かが、少し分かってきました。
出題者の求めることに、応える。99%はノウハウ。あとの1%が勉強
だということです」
平川先生「そうですか。勉強は、闇雲にやってもだめです。何をどうすべきか、
常に考える。覚えることは極力少なくする。考える力こそ、大事ですね。
では、先週の続きを始めましょう。前回は、チーム医療の意義と、
その背景について考えましたね」
スク男「はい、定義、そして背景を踏まえて、自分がどう対応するか、を述べよう
と、思います」
▼平川先生「なるほど、答案の組み立てとしては、そんなところでしょうか。
では、早速、答案を、書いてもらいましょう」
スク男「はい、分かりました。今から、書きます」
(しばらくして。以下が、スク男君の書いた答案です)
「チーム医療」とは、医師・看護師・薬剤師などの医療従事者と患者自身が、平等な立場で意見と情報の交換を行い治療にあたる医療形態をいう。
生活習慣病の増加と、高齢化社会が進んだことで、患者の治療が長期間を要し、また、他の診療科との協力が、欠かせなくなってきたことが背景にある。
例えば、認知症の祖母が胃がんで入院ということになった場合、消化器科が治療の中心となることはいうまでもないが、同時に、神経科・精神科との関係も欠かせない。
さらに、それまで介護にあたってきた家族との連携も不可欠である。退院後の通院、介護をどうすべきか、病院だけにとどまらず、福祉施設との連絡・協力関係も必要となる。密接な連絡が欠かせない。
以上のことから、「チーム医療」においては、主治医には、チーム・リーダーとして、強い統率力とともに、コミュニ ケーション能力が求められる。(394字)
スク男「書き上げました」
平川先生「どれどれ、拝見しましょうか。まず、『チーム医療』の定義があり、
次に、その背景が書いてありますね。どう対すべきか、
自分なりの例を踏まえた対応も書いてありますね。筋は、通っています。合格答案です」
スク男「ありがとうございます。ここにきて、やっと小論文のコツがつかめてきま
した」
▼平川先生「お祖母さんの看護をするお母さんの例は、自分なりに考えていること
が伝わり、印象がいいですよ。この調子ですよ。来週も頑張りましょ
う」
スク男 「はい、今日はありがとうございました。次の週も、ご指導をよろしくお
願いします」
平川先生「分かりました。私立大学の医学部・入試が始まり、2月末には、国公立
の医学部の入試も行われます。来週からは、国公立・医学部の参考文献
を前提とした、小問形式の問題を検討する予定です。
月並みな言葉ですが、あと少しだけ頑張 りましょう!
来週もお楽しみに」
【合格する小論文のヒント】
「定義、問題意識を踏まえ、具体的に」
1行問題は、とかく抽象的になりがちで、平板な文になる傾向があります。
しかし、採点者に読んでもらえるには、説得力ある文であることが大事です。そこで、具体例を挙げて論ずることを、お勧めします。今回のスク男君のように、自分の身内の例をあげることもいいでしょう。
実際の話です。迫力があります。
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各大学の過去問の答案例を基にしてます。読めば、それだけで答案作成のイメージが付きます。
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スクール東京
最高名誉顧問
成川豊彦
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略歴
昭和49年(1974年)
Wセミナー・グループを設立。
平成12年(2000年)
国際著名人年鑑「InternationalWHO’SWHOofProfessionals」に選出される。
平成21年(2009年)
司法試験・予備試験専門の少人数制予備校「スクール東京」の最高名誉顧問に就任。
司法試験・予備試験の合格に向けて、自ら直接指導。
現在
中国・西南法政大学客員教授も務め、教育・健康の分野において国内外で活躍中。
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