総論

平川先生の小論文講座⑱

本日は、平川先生の小論文講座第18回目をお届けします!

[設問]近畿大学医学部2009年度・後期試験  40分 400字以内

「医療崩壊の社会構造と解決策」について

[これまでの話]
先日も突然死した男性医者の家族の労災認定に関する争いで、過酷な医療現場の状況が、マスコミに取り上げられていました。前回もお伝えしたように、医療関係者の労働環境は、一向に改善されていません。もはや、慢性的な問題となっています。
今回は、こうした「医療崩壊」が進む現場に対して、皆さんが今後どのように臨むかを聞いています。

[今回(18回目)] 「医師の地域偏在と診療科偏在が『医療崩壊』の核心」

平川先生「医療崩壊の社会構造としては、医者の地域偏在と診療科偏在が問題の核心だということが、分かりました。そこで、前回は、1、量的側面と、2、質的側面から答案構成をしました。今回は、以上を踏まえて答案を完成させます。
では、A君、早速、記述にかかってください。一応の目安として、本番と同じ40分の時間内で完成させてみましょう」

A君「はい、分かりました」

[40分後]

以下が、A君が完成させた答案です。

1、医療崩壊の社会構造
医療崩壊とは、日本の医療体制が安定的・継続的に成立しなくなることをいう。
社会構造の量的側面は、①都市と地方の地域偏在がある。地方における個人の労働が、加重なためだ。また、②産科・小児科医が少ないことが指摘される。激務が理由だ。
質的側面は,①診療科偏在によるサービス低下がある。②一部患者の過剰な要求により、十分なサービスが提供されない。③医療訴訟が増え、現場が萎縮することが挙げられる。
以上の問題につき、国は認識が甘く、対策が遅れている。
2、解決策
国は、
①地域偏在解消に向け、医師の労働条件を改善し、拠点医療施設の充実を図る。②診療科偏在については、産科・小児科を重点に、地方への人的割当制度を創設する。
③女性医師を活用する。④国民への啓蒙活動を充実させる、などの対応をすべきである。
医療団体も、国に協力し、研修などを行う。
国民も自ら、医療への過剰依存を改め、意識改革をする。(399字)

平川先生「概ね、できています。ただし、地域偏在と診療科偏在の課題について、『量』と『質』の関係が、混乱しているように思います。どうですか」

A君「うーん、そうか。きちんと、記述したつもりでいたんですが。
確かに、言われれば、そうですね。
偏在という『量』の問題が、『質』の低下を招いているんだという点に至る
説明になっていませんね」

平川先生「『急がば回れ』慌てることは、ありません。
1つ1つ内容のあるものを作り上げましょう」

A君「はい、分かりました。先生が指摘された点を考慮して、書き直します」

平川先生「そうしましょう。時には、立ち止まることも、勉強には大事なことです。慌てない。本番の試験に役立つ、よいものを作り上げましょう。
時間になりました。
次回は、完成させましょう。お楽しみに」

[本日の講義のポイント]
「1つ1つ確実に自分のものにする」

医学部•小論文で一番大事なことは、出題者の意図に応えることです。
そのためには、普段の記述の勉強において、論理をきちんと詰めておくことが必要です。なぜなら、小論文では、同じ問題はないからです。論理的な思考力、表現力をきちんとできるようにすることこそ、
普段の勉強ですべきです。
この訓練が、本番で役に立ちます。
出題者の意図に応えた論理的な記述ができます。
そのためには、時には立ち止まることも必要です。

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スクール東京
最高名誉顧問
成川豊彦
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略歴
昭和49年(1974年)
Wセミナー・グループを設立。
平成12年(2000年)
国際著名人年鑑「InternationalWHO’SWHOofProfessionals」に選出される。
平成21年(2009年)
司法試験・予備試験専門の少人数制予備校「スクール東京」の最高名誉顧問に就任。
司法試験・予備試験の合格に向けて、自ら直接指導。
現在
中国・西南法政大学客員教授も務め、教育・健康の分野において国内外で活躍中。

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