総論

平川先生の小論文講座㉔

本日は、平川先生の小論文講座第24回目をお届けします!

[設問]横浜市立大学医学部 2008年度(60分)
「『食品の安全』にかかわる問題が散見されています。これを確保するために、
どうしたらよいか。
あなたの意見を1,000字以内にまとめて述べなさい」

[これまでの話]
前回は、「食品の安全」について、単にその食品自体が人体に有害でないばかりでなく、生産者から消費者に届くまでのプロセスも安全であることが、重要だということを確認しました。
今回は、前回の議論を踏まえ、「食品の安全」に関わる主体の面からどうすればよいかを、考えてみます。

[今回(24回目)]
「供給者・需要者・国、三者のすべきこと」

平川先生「前回、食品とその全過程が安全であることは、最善の病気・予防策であることが、明らかになりました。
そこで、今回は問題をより具体的に検討していきます。

『食品の安全』に関わる主体としては、3者が挙げられます。
その主体は、次の通りです。
⑴『供給者』である農家・漁業家等の生産者と企業。
⑵『需要者(消費者)』である個人と企業。
⑶国。

食べ物と、そのサービスは、 生産・流通・消費・廃棄、それぞれの過程を経て
需要者(消費者)に至ります。
各主体においては何が課題となるのか、考えてみましょう」

A君「まず、供給者である農家・漁業家について、
供給者は、人の健康よりも利益を優先しがちなことが指摘されます。
供給する者から消費する者へ至る過程自体の安全性についても、受給する消費者の健康よりも、効率を優先する傾向があると思います。
加工・製造の過程で添加剤を使用し、保存に防腐剤を大量に使い、
さらに、賞味期限切れ製品の流用や、製造日の偽装等のずさんな管理も、
あとを絶ちません」

平川先生「そうだね。よく勉強をしてきました。
では、供給者の課題は何でしょう」

A君「供給者としての『社会的責任』、ということだと思います。
その責任を果たさない限り、今日の供給者としての経営は成り立たない。
いたずらに、利益第一では、ネット時代の今日、無責任と言われれば、それまでです。悪い評判はあっという間に、広まります。
信頼は一瞬にして失い、経営は成り立たないことを供給者は自覚すべきです」

平川先生「そうですね。最近でも、O157に汚染された食材で給食を提供しようとした業者が、廃業になった事件がありました。また、廃棄食品を転売して利益を
得ようとした愛知県の事件もありました」

A君「はい。ほかにも、中国の農薬漬け野菜を食材として大量に使用している、スーパーやコンビニの激安弁当も問題ですね。
出題について整理していくうちに、自分は毎日なんて恐ろしい物を口にしていたのだと、感じるようになってきました。
でも、これだけ重大な事柄なのに、一方で平気でジャンクな食べ物で済ませているなんて、国民にも責任がありますね」

平川先生「そこです。『食品の安全』の課題は、結局、供給者だけの事柄にとどまらないのです。需要者(消費者)である国民の意識が密接に絡んでいるのです。
そこで、次に、消費者の問題を検討しましょう」

A君「消費する者である国民の多くが、とにかく安く手に入りさえすれば、『食品の安全』は、二の次という傾向が強いことが指摘されます。
そのため、カロリー過多、塩分過多、添加物の影響により、多くの国民が肥満に
なり、高血圧・心臓病、糖尿病やアトピー等の皮膚病にかかる傾向が
高くなっています。
事は重大です。国民の健康を害し、生命の危険のおそれも高まっているといっても、言い過ぎではないでしょう」

平川先生「そうです。事態はかなり深刻といっていいでしょう。
では、国民は、どう対処すればよいのでしょうか」

A君 「消費する者としての国民の課題は、『賢い消費者になる』ことです。このままでは、日本人の全てが病人になってしまいます。
健康を最優先し、質の良い自然な食事をとることを心がける。更に、供給者の
社会的責任について監視し、追及することが大事だと思います」

平川先生「その通りです。コンビニ弁当の怖さが,分かったようですね。
さて、『食品の安全』に関わる主体である供給者、需要者についての問題点が指摘できたところで、時間がきました。
もう一つの主体である国に関しては、次回議論しましょう。
お楽しみに」

[小論文作成のヒント]
「模試で書いた答案は、何度も書き直す」
そろそろ、各予備校の記述模試を受けたという人もいるでしょう。
小論文の復習はどうすればよいか。
センター試験前の12月までは、答案を、何回も書き直すことをお勧めします。
文章を何度も書き直すことで、内容が整理され、よりシャープになる。
論理的思考の訓練になるからです。是非、やってみてください。

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スクール東京
最高名誉顧問
成川豊彦
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略歴
昭和49年(1974年)
Wセミナー・グループを設立。
平成12年(2000年)
国際著名人年鑑「InternationalWHO’SWHOofProfessionals」に選出される。
平成21年(2009年)
司法試験・予備試験専門の少人数制予備校「スクール東京」の最高名誉顧問に就任。
司法試験・予備試験の合格に向けて、自ら直接指導。
現在
中国・西南法政大学客員教授も務め、教育・健康の分野において国内外で活躍中。

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