平川治です。前回、毎日の勉強で注意すべき点として、「点数に、一喜一憂しない」ことを、指摘しました。模試は、弱点発見の場である。自己の弱さを克服するためには、理解中心の合理的な勉強方法、そして規則正しい生活が大事なことを述べました。
今回は、日々実践していく上での土台となる、あなたの姿勢について考えましょう。
<本音の部分を意識する>
▶テーマは、「本物になる」です。
「え、偽りのない者になるって、一体どういうことだろう」。
それは、自分の行動に、明確な目的を持つことです。
もちろん、医者になることは、あなたにとっての目標です。でも、それだけではないでしょう。
ここでいう目的とは、あなたの本音です。なぜ、君は何度受けても合格しないのに、受験を続けるのですか。ただ受かりたいからだけですか。
本当は、それだけではないのでは。もっとドロドロしたものが、あるのではないでしょうか。その本音の部分を、はっきり意識することを「本物になる」というのです。
第1回でお話ししたA君は、実は実家が、代々続く医者の家系。父親、祖父、曾祖父、親戚もほとんどが医師の名門の一族です。お父さんは、地元で大きな総合病院を経営しています。
二人兄弟で、兄は父親似の優等生です。勉強は、学年1、2位の成績です。おまけに部活では、サッカー部のキャプテン。一方、A君は、小さいときから、祖父、父親の白衣を見て育ってきました。医師に憧れていましたが、末っ子のためか、性格がのんびりで、動物が大好き。犬や猫を拾ってきては、そのまま飼ってしまうような優しい子でした。勉強は、いつも後ろから数えた方が早い位置でした。
優秀な兄と出来の悪い弟とでは、周囲の期待は明らかです。病院の跡継ぎは、兄と小さいときから周りは、決めつけていました。
そのため、幼い頃からA君は疎外感を感じていました。そこで、勉強もいいかげんだったのです。
しかし、高校3年生になり、いよいよ将来のことと真剣に向かい合わなければと、A君は医学部を受験することを決意したのです。
〈逆境を、バネに〉
当初、周りは「お前が医学部を目指すだって」と、誰も相手にしませんでした。ひどく落ち込んでいたA君に私は、本音を聞きました。彼は、「成績の悪いのは自分に責任がある。でも、頑張って前に進もうとするのに、誰もが僕を馬鹿にする。相手にしてくれない。悔しい」と、両手の拳を強く握り、目を赤くして言いました。
そこで、私は「見返してやれ。それをバネにしろ。誰にも負けない、本物の医者になれ」と、発破をかけました。
「挫折したことのない優等生は、つまづいて苦しんでいる人の気持ちが、分からない。でも君は理解できる。誰よりも苦しんできたからだ。
病気は気の病と書く。人の心の病、痛みに気づかない人間に、本当の治療はできない。でも、君は心の痛みを知っている。君のこれまでの葛藤は、実は最大の武器だ。ただの医者になるのではない、人の心の痛みの分かる本当の医者になれ。名医になれ」と、逆境を逆手に取って考えることを提案しました。
大きな目的があれば失敗や、ちょっとしたつまづき、誹謗中傷など、問題にもならない。その大きな目標からすべてを見れば、どんなことでも大したことは、ないからです。
そうです、本物になる夢があれば、いつもドローンに乗って、自分とその周囲のことを、高いところから冷静に捉えることができるようになるのです。
それから受験するまでの間、途中、いろいろな葛藤がありました。しかし、このことでA君と議論して以来、毎日の勉強において、弱音を吐くことはなくなりました。
「偽りでない医者になる、患者の心の痛みの分かる医者になるんだ」そう考えることで、A君は、決意してわずか1年で医学部に合格できたのです。
〈事実の前には、謙虚で〉
「本物になる」。そのためには、1つだけ注意点があります。それは、事実の前には謙虚であることです。別の言い方をすれば、「素直」であることです。
どんなに厳しくとも現実を踏まえて、自分のありのままを認めること。決して、言い訳はしない。自分に嘘を付かない。そこから、自らの確かな道のりが見えてきます。前進があるのです。
たとえ、模試が悪い点数だったとしても、それは最終的な合格のために、現時点で何が足りないのか、不十分なのかを気付かせる機会と、捉えられるようになります。そして、直ちに復習し、その対策を考え対応できるようになります。
もっとも、言うことは簡単です。現実には、容易ではありません。
A君も、合格後に聞いたら、当初は、なかなか伸びない成績に、何度も「もうやめたい」「やっぱり、自分には無理だ」と、泣き言をいいそうになったそうです。でも、私と議論して以来、口に出したら「自分に負ける」と、受験が終わるまで一切、弱音を吐きませんでした。
自分は「本物になる」と決意したからでしょう。でも、実際はつらかったはずです。よくやり抜きました。
A君もできたのです。あなたもやれるはずです。
どうです、私たちと一緒に、本物を目指しませんか。
以下、今回のポイントをまとめます。
▼受かる勉強法③
【本物になるには】
×スベる人
①目的を持たず、とにかく受かればいいと思う。そこで、勉強も安易な暗記に終始。
②本質の追求は、「時間の無駄」と考える。日々、周りに流されて不合格を繰り返す。
怠惰な受験生活を何年も送り、最後は受験を諦める。
○受かる人
①医師になり、多くの病人を助けたいという大きな目的がある。勉強も、理解を第1に、本物の勉強を目指す。
②本質の追求を第1に考えるため、模試の点数は気にしない。周りに振り回されず、復習をしっかりやる。
そのため、最終的には成績もよくなり、一発で合格する。
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スクール東京
最高名誉顧問
成川豊彦
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略歴
昭和49年(1974年)
Wセミナー・グループを設立。
平成12年(2000年)
国際著名人年鑑「InternationalWHO’SWHOofProfessionals」に選出される。
平成21年(2009年)
司法試験・予備試験専門の少人数制予備校「スクール東京」の最高名誉顧問に就任。
司法試験・予備試験の合格に向けて、自ら直接指導。
現在
中国・西南法政大学客員教授も務め、教育・健康の分野において国内外で活躍中。
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