これは、ウソのような本当の話です。1流進学校出身の彼女（18才）は、今年、全国トップレベルのA大学医学部受験に合格しました。すぐに、ある大学受験予備校の合格祝賀会に呼ばれ、後輩たちの前で合格体験談を求められました。
「2月中旬に医学部受験を受験した後、3月上旬の合格発表までの約２週間の間、アメリカ東海岸に旅行し、ハネを伸ばしてきました。みなさんも医学部受験が済んだら、楽しんでください」と同年配や年上の受験生を激励しました。彼女は、女優の菊川怜さんに似た、知的な女性です。
若さと知性溢れる彼女のコメントに、受験生は「ポー」としながら「ボクは、東南アジアに行くぞ」「わたしは、エーゲ海でバカンスを楽しみたい」などなど、それぞれに胸を膨らませていました。
その中に1人だけ、高校生ながら私のブログを毎日、読んでいたA君がいました。「合格発表までに、海外旅行など中型・大型の旅行をした人は、すべて不合格になっている」、「合格の神様には、うそはない」という、私のコメントを思い出し、不信がって聞いていました。彼女の笑顔を見ていても、どうしても、納得できないA君。そこで、合格祝賀会が終わった直後、この美女に恐る恐る近づき、質問したのです。
「実際に、海外旅行に行かれたのですか」と尋ねると、急に黙り込んでしまいました。「本当のことが知りたいので、教えてくれませんか」と懇願しました。あまりの熱意に困った顔をしていた彼女が、しゃべり出しました。「2週間、アメリカには行きました。本当の目的は、名門Ｂ大学に入るための調査や語学研修です。Ｂ大学の近くの小さなホテルに泊まり、毎日4～5時間、英語の猛勉強をしました。それに、もしA大学医学部受験に落ちたらと思い、次の受験勉強のための基礎勉強をしました。これも毎日4～5時間です。あわせて8～10時間、猛烈にやりました」と、本音を打ち明けてくれました。A君は、胸のシコリが取れたように、すっきり。「さすがですね。ありがとうございました」と深く頭を下げました。
別れ際、美女は「くれぐれも、この話をほかの人にしないでね。わたしが、いじめられるかもしれないから・・・」とA君に念を押し。
まだ、若い女性が「医学部に合格した、ぐらいではこの世は渡れない。もっと、自己価値を上げなければ・・・」と思っているのでしょう。
A君は、一緒に合格祝賀会に出席していた友人たちには、もちろん、この話をしませんでした。
スクール東京
最高名誉顧問
成川豊彦
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略歴
昭和49年（1974年）
Ｗセミナー・グループを設立。
平成12年（2000年）
国際著名人年鑑「InternationalWHO’SWHOofProfessionals」に選出される。
平成21年（2009年）
司法試験・予備試験専門の少人数制予備校「スクール東京」の最高名誉顧問に就任。
司法試験・予備試験の合格に向けて、自ら直接指導。
現在
中国・西南法政大学客員教授も務め、教育・健康の分野において国内外で活躍中。
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