N.S様 社会人

平成26年司法試験合格体験記 N.S 様

-プロフィール-

 私は、ロースクールの未修者コースを修了後、二度目の受験で司法試験に合格することができました。

 一度目の受験では、短答式試験を2200番台で通過したものの、論文式試験はどの系統もボロボロで、3700番台、総合でも3600番台という悲惨な結果に終わってしまいました。

 その後、「スクール東京」のパーフェクト合格ゼミを一括で受講し、今回、合格者が減った中でも、何とか合格することができました。

 

-司法試験を受験した経緯

 私は法学部出身ですが、大学時代は期末試験の直前期以外に法律の勉強をしたことがありませんでした(具体的に言えば、ロースクール入学時に民法94条類推適用を知らなかったり、177条がどういう条文なのかも理解できていませんでした)。

 もっとも、法曹に対する漠然としたあこがれは持っており、また、将来は自分の力で困っている人や苦しんでいる人の力になりたい、そういう職業に就きたい、という強い思いは持っていました。そこで、進路を決める大学3年時に思い切って法曹を志すこと、司法試験を受験することを決めました。

 余談ですが、この司法試験を受験した経緯や、法曹を志した理由は忘れないでください。司法試験の勉強が苦しくなったり、不合格を経験して心が折れそうになったときに必ずあなたを支えてくれるはずです。

 

-不合格と敗因分析

 前述のとおり、私は1回目の受験で短答250点台ながら論文3700番台、総合3600番台という成績で惨敗しました。しかし、勉強量は多かった方だと思いますし、ロースクールでの成績も、そこまで悪いものではなかった(GPAで2.8以上はありました)にも拘わらず、合格には程遠い成績で不合格になってしまい、かなり落ち込みました。

 不合格になってしまった人がまず初めに行うのは、敗因分析だと思います。私の敗因は明らかでした。私は一度目の受験時、「一度出た問題は二度出題されることはないのだから、過去問はやらないか、やるにしても必要最小限度でいい」という考え方でした。事実、一年目の受験の際に私がとった過去問対策といえば、出題趣旨、採点実感、ヒアリング(以下、試験委員コメント集若しくはコメント集という)をザッと斜め読みし、直近2,3年分の問題について、問題文を読み、再現答案を眺めるという、とても過去問対策をしたとは言えない状況でした(その証拠に後述のパーフェクト合格ゼミで過去問を検討した際に、すべての過去問が初めてみるような感覚でした)。

 上記のような考え方だった私が過去問対策の不足を敗因と結論付けた理由は、その年の試験の場で、刑事訴訟法の問題が平成21年の刑事訴訟法の問題と類似しており、その試験の場で「もっと過去問をちゃんと対策しておけばよかった」と思ったこと、同じロースクールの未修者コースの友人が過去問を中心とした試験対策で一発でしかも超上位で合格したこと及び不合格直後に受講した成川合格塾で、成川先生から試験委員コメント集の大切さを説明されたからです。

 一口に過去問対策といっても、漠然としすぎていて、具体的に何をすれば過去問対策になるのかは難しいと思います。ですが、私は友人や成川先生のアドバイスから、過去問分析とは、試験委員コメント集の内容を徹底的に分析した上で、そのエッセンスを踏まえた事例処理の道筋を答案に示し、試験委員が求める答案を作成できるだけの法的思考力を身につけることだと理解しました。分かりやすく言えば、過去問の問題文と試験委員コメント集を駆使して、問題文の読み方と書き方を徹底的に練習することだと思います。また、過去問の答案を書く際に法的三段論法で書くことを徹底して練習することも大事だと思います。

 昨年度の私はこの訓練が圧倒的に不足していた(というか、行っていなかった)ため、昨年の本試験の場で試験委員に評価される問題の読み方、答案の書き方ができなかったため、前述の悲惨な成績になってしまったのだと思います。私は1年目の短答式試験は256点でそこまで悪いわけではなく、基本的知識が圧倒的に不足していたわけではなかったと思うので、いかに試験委員に評価される問題の読み方と答案の書き方が大事か、というのが分かると思います。

 前述のように一度目の不合格では落ち込みましたが、過去問対策を全くしていなかった以上、過去問対策を試験対策の中心として合格した今となっては不合格は必然だったと思います。

 

-受講した講座・書籍

①7科目パーフェクト合格ゼミ

 上記のように、私の1度目の不合格の敗因は過去問対策の不足にあり、その不足を補うために、過去問の問題文と試験委員コメント集を駆使して、問題文の読み方と書き方を徹底的に練習することが必要だと理解しました。しかし、それを独学でする技術は私にはありませんでした。よく過去問を自主ゼミで扱っている受験生がいますが、過去問については本当に重要なので、成績の優秀さ等で先入観が入り込んでしまう自主ゼミよりも司法試験に合格して司法試験をよく知っている講師若しくはロースクールの教授の先生に添削してもらうことをおススメします。

 そこで、私は「論文をコメント的に解く」をコンセプトとしている「スクール東京」の7科目パーフェクト合格ゼミを受講しました。結果的にこの受講は大正解だったと思います。

 パーフェクト合格ゼミは大抵の科目で、直近7年分の過去問についてミニテスト、問題文検討、答案構成、受講生の答案検討、という構成で行われます。

 特におススメなのはミニテストです。これはどんなに知識や書き方に自信がなくても毎回受けるべきです。小テストは科目ごとに構成が違いますが、これは見事に科目特性を把握していると思います。具体的には、憲法では論文を書く際に必要となってくる定義や判例の規範の確認、民法や行政法等、法的三段論法が重要になってくる科目については、答案形式のミニテストが行われ、知識と法的三段論法ができているか確認してもらうことができます。そして、事実を挙げてそれを評価することが大事な刑事系では事実の評価に重点を置いたミニテストが行われます。

 このミニテストをしっかり受けて復習あるいはゼミの中で消化することで本試験に堪えうる学力が自然とついていきます。なので、合格するためにも、ミニテストは毎回受けて下さい。

 そして、問題文の読み方、答案構成は、試験委員コメント集の内容をよく反映して行われます。また、科目によっては、コメント集の中で、「この部分はみんなできないので合否には影響を与えない」ということも指摘してもらえます。コメント集は内容が濃いので不要な部分は不要と言ってもらえるのは勉強の合理化という観点から役に立ちました。

 また、パーフェクト合格ゼミを受講される方に薦めたいのが、パーフェクト合格ゼミ生は1通1000円から過去問の答案を別途添削してもうことができます(※)。私は自分の答案が検討される回以外でも、予習で答案を書いていって、ゼミの中でブラッシュアップして、問題がなさそうならばそのまま提出、問題個所がたくさんあったら、復習で書きなおしてその書き直した答案を提出する、というプロセスをよく踏んでいました。講師の添削が丁寧で、かつ、添削した答案を基に講師に直接質問し放題なので、これを繰り返すことで答案を書く能力がかなり伸びたと思います。ちなみに、このプロセスの中では時間を計って書くことはしませんでした。むしろ、できる限りコメント集の内容を反映した、試験委員から評価される答案を書くことを意識しました。その代わり、ゼミから暫く経った後(大体2週間ぐらい)に、そのゼミで扱った過去問を2時間で書く訓練はしていました。

 ゼミは(ゼミに限りませんが)、受けるだけでは意味がありません。しっかり予習して、講師の示すプロセスと少しでも違えばしっかり質問してください。「スクール東京」の先生方は質問にはしっかりとこたえて下さいます。その上で、上記のようなプロセスで答案を書く訓練を繰り返せばしんどいですが劇的に力が伸びると思います!

 

②体系別短答過去問集+短答過去問アレンジ答練

 短答対策は短答合格した初年度から「スクール東京」の体系別過去問集を使っていました。理由は解説がコンパクトな割に詳しく書かれており何度も回しやすかったこと、特に刑事系と民法、憲法だと思うのですが、解説の内容が論文にも活きたからです。

 その上で今年度は短答過去問アレンジ答練も受けました。この答練は特に短答合格するかどうか不安な受験生、短答が苦手な受験生におススメです。なぜなら、私は、この答練で大抵230点後半~250点台のことが多かったのですが、今年の短答は240点台で答練の点数と大体同じだったからです。すなわち、自分の現在の実力がかなり正確に把握できます。

 短答が苦手な方は、最低限の基本的知識(予備校の入門講座を聞き終えて復習したか、予備校本あるいは定評のある基本書を繰り返し読んだ)があるならば、体系別短答過去問集を繰り返し解くか、上記答練を受けて(出来れば年内受講がおススメです)、しっかりと復習すれば、短答は確実に大丈夫ですし、論文を書くための前提知識も身につくはずです。

 

-最後に

 今年度の私の最終合格は周りの方々のおかげだと思っています。不合格になった翌日に受講した成川合格塾で来年度合格のための指針を示していただいた成川先生、指導していただき、時には山のように質問をぶつけたにも拘わらず、熱心に指導していただいた「スクール東京」の先生方、色々と無理を言ってしまったにも拘わらず嫌な顔一つせずにサポートしていただいた事務局の方々、受験勉強の合間に他愛ない話で息抜きをした他のゼミ生のみなさん、そして一度不合格のなったにも拘わらず、受講料や東京での生活費を工面してくれた両親や祖父と祖母には感謝してもしきれません。当然ですが、自分一人では合格はあり得ませんでした。まずは合格したことで一つの形で恩返しができたかもしれませんが、これからも変わらず努力と勉強を続けることで世の中に貢献できる人間になって初めて恩返しができると思うのでこれからもがんばります。

そして、みなさんもぜひ合格を勝ち取ってください。今はしんどいかもしれません。私だってそうでした。しかし、その分合格したときのうれしさは半端ないです。皆さんの合格を願っています!ここまで読んでいただきありがとうございました。

※条件がございます。パーフェクト合格ゼミのカリキュラム指定範囲の論文過去問で、
期間内にご提出いただける答案のみとなります。詳細は、「スクール東京」事務局にお問い合わせください。