A.K様 大学生(21歳)

「日本文章術検定講座を20回終えてみて」(7回)A.K様 大学生(21歳)

 「弁護士になりたいーー」。個人事業主として独立できるので、魅力を感じた。その職業に就く要件としては、司法試験・予備試験に合格しなければならない。そこで、東京・四谷にあるスクール東京で、「日本文章術検定講座」を20回、受講した。その理由は、法律を学ぶ前に、日本語能力の高さが必要だと思ったからだ。日本語能力の高さとは、知能の高さともいいかえられる。なぜ、知能の高さが必要なのか。私の経験から述べたい。1度、司法試験・予備試験を受験した。その際、法律用語の定義と日本語の複雑な論理に耐えられる地頭があればと感じた。1年間、スクール東京以外の予備校で勉強してきたが、そこは法律の知識だけを教える予備校だった。私は、法律の知識や項目同士がどう関連しているのか分からず、挫折したまま予備試験の本番を迎えてしまった。「どのように勉強法を変えれば、良いのか」、「誰に相談すれば、良いのか」、1年間、悩みを抱え苦しかった。そこで、スクール東京の「日本文章術検定講座」を20回、受けて変化があったので、ここで報告したい。誰しも、最初から文章を上手く表現することはできない。それは、小学校から大学までの学校教育で文章の書き方を教らないからだ。このため、文章を正しく伝えるための訓練が必要と考えた。具体的に、「日本文章術検定講座」を受けて気づいたことを述べる。①文の構成②各内容の段落や文章ごとの因果関係③具体例の提示④項目のナンバリング⑤英語のリスニング⑥アイディアや洞察力など、以上6つが改善された。ここで、それぞれ詳細について説明する。

①文の構成

 書くことのデッサン、つまり、構成がない限り、文章は書き始められない。自分の意見を他人に伝えるには、事前に整理して表現することが大事である。脳内にある概念を図やグラフにし、総論と各論に分けることが肝要である。そして、言語化する。この一連の作業があって初めて、人に意見を正しく伝えることができる。もし、構成をせずに文章を書くと、視点が漏れていたり、理由や具体例がないなど、落ち度が出てしまう。さらに、図やグラフにする作業は、右脳を使う。右脳を鍛えてこそ、深みのある文章が出来上がるので、多くの場面で意識していきたい。    

②各内容の段落や文章ごとの因果関係

 ものごとの原因と結果、つまり、因果関係を説くことは、必要である。なぜなら、左から右へ、上から下へ文章を読むときに、原因と結果が明確であると、スムーズに読むことができるからである。私は、一文を書くときに常に、「なぜ、この結論に至るのか」を、自問自答しながら、文章を書いている。段落間のつながりについても、結論とその理由を考え、構成している。今後、ミクロの視点とマクロの視点を持って、単文と単文、段落と段落などをつないでいきたい。

③具体例の提示

 抽象的な文章でも、具体例があれば説得力が増す。分かりづらい文章でも、自分の体験や身近な例えを用いることで、読者が共感を抱きやすいからである。読み手にとって共感がなければ、社会通念から逸脱していることになる。法律家を目指す私にとって、当事者間でトラブルが発生したとき、日常の常識について知らず、依頼者とコンセンサスを保つことができなければ、説明責任が果たせない。一般の人の気持ちが分かって解決できてこそ、真の法曹ではないかと思う。常日頃から、読んでくれる人が理解できるように抽象的な概念を置き換えられる具体例はないか考える姿勢を持ちたい。

④項目のナンバリング

 ナンバリングは、文章の項目を分類する記号を意味する。段落や文章、具体例を分けることによって、構造を見抜けることになる。まさに、物事を構造に分けて説明できるように考え抜く作業が知能アップにつながる。文章を構造に分けて、日本語の表現に注意しながら言語化できればよい。ぜひ、法学の専門用語を理解し、物事は分類して、司法試験の論文に挑みたい。

⑤英語のリスニング

 予想外のメリットが、あった。海外のドラマや映画を見るときに、外国語の単語が聞き取れるようになった。④で説明したように、物事は構造に分ける意識を日頃から持ち合わせることによって、獲得した結果なのかもしれない。英語以外の外国語でも、ぜひ応用できるようになりたい。

⑥アイディアや洞察力

 日本社会では、当然のことながら日本語で溢れている。家電製品の説明書、書籍、コミュニケーションなど全て日本語で行われる。日本語能力を上げ理解能力を発達させることで、活字を読むのが楽しくなる。例えば、ビジネス書や海外小説など、書籍を多く読むようになった。これからも、多読と精読を併用しながら、複雑な日本語の論理に耐えられる頭を作っていきたい。

 

 以上6つを記述させて頂いた。以下、今後の展望を述べる。

 「日本文章術検定講座」で学んだことを契機に、暗記型思考ではなく、知能を高くして生きていきたい。一昔前までは、従順な仕事スタイルでも社会が成り立っていた。しかし、最近、IT化やグローバル化が進み時代の変化が激しい。このような時こそ、時代の先を読める力、つまり、パースペクティブ(見通し力)が求められるのではないだろうか。それは、本質を見極め、情報を取捨選択する力ともいえる。

 将来、グローバルに活躍する弁護士になって、世界貢献したい。その一つに、経済的に恵まれなかった子供たちに知能を高めて未来を読む力を教育し、それぞれが希望する人生の選択肢の機会を創ってあげたい。これからの時代、誰でもできる仕事はAIやロボットに代替される時代が来る。その際、人間だけができることは、やはり頭脳を使って新しいアイディアや仕事を産み出していくことだと考える。それができる人材こそ、経済的に豊かになり、本当に自由で幸せな人生が送れると思う。人間は本来、平等である。しかし、欧米や日本のような資本主義社会では、経済格差が生じている。つまり、勝ち組と負け組に分かれる。では、勝ち組は、独りの力で大成したのだろうか。例えば、米国のIT業界を牽引してきたマイクロソフトは、そのパソコンを売り出し、品質や価格などの面を鑑みて、世界中で買う人が大勢いた。だから、今日まで生き残り、世界的企業として名声を手に入れたのではないだろうか。そして、創業者、ビル・ゲイツ氏は、妻とともにビル&メリンダ・ゲイツ財団を作り、アフリカの子供たちに水やワクチンの支援を行い、教育やIT技術に触れる機会を与えている。実際、彼のように勝ち組は世の中に価値を創り、社会に与え、その対価として一般の人がお金を払ったので成功できた。だから、最終的に、勝ち組が世の中の人々に感謝を示すという意味で、知恵と財産を社会の人々と共に、共有するのは必要だと考える。これからも、私は知能上達の研さんに時間とお金を投資し、将来、そこで習得した知恵と財産を世界の人々と分かち合える人間になりたい。その努力を怠らず、邁進していくつもりである。     以上