医学部受験生のあなたへ。今日は、小論文の書き方について、述べてみようと思います。本試験では、1時間で800字~1,000字程度の答案を作成しなければなりません。したがって、よほどのスピードで書かないと、何行も、白紙になってしまいます。以下、重要なチェック・ポイントを、示します。
(1)「一字入魂」です。一字一句、誠意を込めて書きます。心を入れて、書かないと、すぐ内容が乱れて、ピンボケの答案になってしまいます。それは、日ごろの生きる姿勢が反映されます。「一生けん命、生きたい」という人の答案は、自ずと美しいもの。横着な人は、書きなぐりです。私の周囲にも、いい加減な人がいますが、彼の文字は、アラビア語みたいで、ほとんど判読できないのです。それでも、「なぜ、こんなに勉強している自分は、受からないのだろう」と、のんきなことを言っています。
(2)「涼しい答案」を、書きます。自分のこれまでの勉強の成果は、一字一字の文字でしか、採点官に伝わりません。あなたが使う、日本語をダイヤモンドのように大切に取り扱います。誤字・脱字や「ゴミみたいな字」を書いては、いけません。大切な時間を割いて、採点していただく、採点官に、ゆめゆめ、失礼のないように・・・。厳寒の中を、採点官の先生に、その道の素人であるあなたの文章を読んでいただくのです。だから、「涼しい答案」を書くのが、礼儀。これは、合否とは関係のない話です。
(3)スピーディーに、処理します。15~18分で答案構成を終わり、“サッサ”“サッサ”とペンを走らせます。決して、「18度線」を超えてはいけません。そのために、速書かつ激書に徹します。しかし、これが、なかなか出来ません。時間内に完成させるためには、毎日毎日、「判断力を速くする」訓練をします。なにごとも、「一言で、結論を言う」「四の五の言わない」。速く正確に書く能力は、あなたの生活の中で、言動をスピーディーにすることから、習得されます。
【注】この点、受験生のスピードの遅いのには、ビックリします。約40歳年長の私より、3~5倍遅いのです。
(4)書くスペースは、8割5分は超えたいです。1,000字詰めの答案が用意されているということは、1,000字書くべき内容の出題だからです。
───医学部受験生のあなたへ。論文作成は、そんなに難しくありません。あなたが、「人生のプロフェッショナル」になろうとする意気込みがあれば、すぐ達成できるから。そして、合格できます。試されるのは、「ペンの速さ」では、ありません。「あなたの生き方」です。
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