文章術

平川先生の小論文講座㊱ ―慶應義塾大学・医学部2008年度―

[今回の過去問]
慶應義塾大学・医学部2008年度 50分 字数制限不明
「親友と最近連絡が取れません。どうやら、親友はひどく落ち込んでいるようです。何度か連絡を試みた結果、ようやく明日親友と会って話すことになりました。そこでは、どのようなやりとりが2人の間で繰り広げられるでしょう。2人のやりとりを対話形式で解答用紙のA欄に、そしてそのやりとりの中であなたが意図したことをB欄に述べなさい」

[第36回]
前回、より出題意図に応えるために少し内容を書き直すことになりました。今回は、その修正した答案のチェックです。

「相手を納得させる」

▼平川先生「書き直した答案を見てみましょう」

スク男「はい。分かりました」

(以下、アンダー・ラインを引いたところが、前回から修正した部分です)

A欄
私  「どうしてたんだい。心配したぜ」
親友 「わるかった。実は、親父が倒れて、大学受験どころじゃなかったんだ」
私  「親父さんの様子は」
親友 「うん。今は、落ち着いついているよ。でも、しばらく入院するので、経済的に
    大変なんだ。それなのに、医学部に行きたいなんて。申し訳なくて」

私  「そうか、つらいな」
親友 「ああ、……」
私  「ハッキリ言うぞ。俺は、親父さんも、進学を望んでいと思う。どう決めるかは
    お前次第だ。でも、苦しくてもやり抜いて、医学部に合格すること、
    それが、親父さんへの一番の孝行だと思う。
    すぐに結論は出さなくてもいい。
    しばらく、考えてみろよ

親友 「ああ、……」(何か、考えている様子)

「一緒に、医者になろうぜ」

親友 「ああ、ありがとう」(少し、表情が明るくなる)
(315字)

B欄

私が意図したことは、進学に悩む友達を助けることだ。
ここで逃げてはいけないと思う。今、逃げたら、いずれ別の苦難に出会ったときに、また逃げ
ることになる。それが分かっていて、何も言わないのは親友ではない。
医学部入試に立ち向かい、合格することは、自分自身が医師になった時、病に悩む患者を、救
うことに通じる。父親も、息子の頑張る姿を見て、勇気付けられる。病気治療にも役立つ役
つだろう。
もっとも、友人の気持ちにも配慮した。たとえ正しいことを言ったとしても、それ聞く相手に  余裕がなければ、かえって逆効果になることもある。破れかぶれになり、心を閉ざしてしまうこともある。彼が、私の言葉を受け止められるように十分な間を取ることにした。
(298字)
(A、B欄合計613字)

▼平川先生「前回もお話ししたように、慶應義塾大学・医学部の出題の狙いは、
      インフォームド・コンセントです。
      治療に当たっては、患者の意思を尊重し、同意の下に進めることが
      不可欠です。
      そこで、受験生にも単なる丸覚えの知識を吐き出すような答案では
      なく、親友の状況を正確に把握する分析力があるかを、求めています
      その上で、相手を説得する柔軟なコミュニケーション能力があるかど
      うか、聞いています。
      この点から、今回のあなたの応答を見ると、親友とのやり取りで、
      いきなり説得するのではなく、間を取って相手に言葉が届くように、
      話を進めています。とてもよいと思います。
      B欄での、会話の意図の説明も簡潔で分かりやすいです。合格答案
      です」

スク男「ありがとうございます。余裕がないときに,正論を言うことは、かえっ
   て、親友を追い込んでしまうのではと、判断しました。相手に、考えて
   もらうことも大事だと思いました」

平川先生「そうですね。まさに患者の意思を尊重し、同意の下に進めるインフォー
     ムド・コンセントの考え方ですね。
     さあ、センター試験もあと6週間ほど。いよいよ受験本番です。
     次回からは、医学部・小論文で特に聞かれる典型的な論点について
     答案を書いてみましょう」

スク男「はい、これからが勝負ですね。来週も、ご指導よろしくお願いします。
    今日は、ありがとうございました」

【合格する小論文のヒント】
「何度も書き直す」
答案は一度書いたからと、書きっぱなしにしない。何度も答案作成をすることで、論理が鋭くなります。

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平川先生の小論文講座36
スクール東京
最高名誉顧問
成川豊彦
~~~~
略歴
昭和49年(1974年)
Wセミナー・グループを設立。
平成12年(2000年)
国際著名人年鑑「InternationalWHO’SWHOofProfessionals」に選出される。
平成21年(2009年)
司法試験・予備試験専門の少人数制予備校「スクール東京」の最高名誉顧問に就任。
司法試験・予備試験の合格に向けて、自ら直接指導。
現在
中国・西南法政大学客員教授も務め、教育・健康の分野において国内外で活躍中。

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