総論

平川先生の小論文講座㉜ ー慶應義塾大学 2005年度ー

[今回の過去問]
慶應義塾大学 2005年度 50分 600字以内
「諸君はこれから、さまざまな人々に出会うであろうが、弱さを持つヒトとはどのようなヒトであるか、あなたの考えを述べよ。そして、そのようなヒトにあなたが出会った場合、どのように関わっていくか、考えを述べよ」

[第32回]
前回で、一応答案は完成しました。今回は、より論理の整理された文章にします。

「スッキリした文章にする」

▼平川先生「まず、どこを直したらよいか、考えてみましょう。他人が書いたものと思って、厳しくチェックしてみましょう」

スク男「分かりました。まず、『弱さを持つヒトとは、どのようなヒト』であるかという問いの答えが、6行目になるまで出てこないのは、少し手間取った感じがします。最初に、結論を出し、その後に根拠を述べたほうが、よいと思います」

平川先生「そうですね。確かに、結論を先に出したほうが、採点者としても読みやすいでしょう。他に、修正すべき点はありますか」

スク男「あと、表記で直すべき点が、2つあります。
1つは、『弱さ』という言葉が、繰り返し使われていることです。問題文が『弱さをも持つヒトは』とある以上、しかたがない面もあります。しかし、『弱さ』『弱い』という同種の語句が何度も出過ぎです。ことばづかいが、分かっていないという印象を与えるので、よくないと思います。他の言葉に換え、『弱さ』という表現を少なくします。
もう1つは、後半の『関わり』についての主張が、間延びした表現になっている点です。『私』という主語と『関わっていきたい』という述語を近づけます」

平川先生「なるほど、大事な点に気づいていますね。では、訂正してください」

(しばらくして。赤いアンダー・ラインの部分が、訂正したところです)

【スク君の訂正した答案】

1,弱さを持つヒトとは
私は、弱さを持つヒトとは、全てのヒトであると、考える。
なぜなら、人を、ヒトとして抽象的・一般的に捉えた場合、個人的側面と社会的側面に、個人的側面は、さらに精神面と肉体面に分かれる。精神面が弱いと、意思が軟弱になり、肉体面が弱いと、病気になりやすい。ヒトは全て、幼年期には、その両面がもろい。
青年期に強固になる。老年期には,再びもろくなり、生涯を終える。社会的側面も同様であるからだ。
2、どのように関わっていくのか
全てのヒトが弱さを持つ以上、他者の生命、生き方を尊重するように、私は関わっていきたい。
個人的側面では、精神面は会話・交際などで支援する。
肉体面は、医師としての活動を通して貢献したい。病気になる人の多くが、精神面も、もろくなる。声かけや、カウセリング等が重要だ。また、医療ボランティア等の活動にも積極的に参加したい。医師は、病人に対して大きな責任を負っていると、考えるからだ。
人間は、本来生まれながら平等である。しかし、生活の過程で、様々な要因により軟弱なヒトが生まれる。病人は、主に肉体面で弱いヒトである。医師は、弱者である病人がいるために(おかげで)、治者として強者の地位を得る。
したがって、医療において、医者は、弱者である病人を治療する義務があると私は、考える
社会的側面では、弱さを持つヒトを傷つけないように、関わりを、丁寧なものにするよう心がけたい。(597字)

▼平川先生「スッキリしましたね」

スク男「はい、論理の流れが、分かるようにしたつもりです。
言葉の使い方一つで随分、変わるのですね」

平川先生「そうです。同じ言葉を繰り返さない、主語と述語を近づける等、ちょっとした工夫で、読みやすくなります。では、今日の教訓は何でしょうか」

スク男「さあ、なんだろう。やはり、数多く書いて、慣れるということでしょうか」

▼平川先生「ある程度数をこなすことも大事でしょう。それより、もっと大切なことは、小論文を読む試験委員の視点に立って、委員が読みやすい答案を書く、ということです」

スク男「なるほど、そうですね。読む人の気持ちになって書くということですね。勉強になりました」

【合格する小論文のヒント】

「読み手の気持ちになって書く」
どんなに素晴らしいことが書いてあっても、試験委員に読んでもらわなければ、意味はありません。読む人の立場に立って、1つ1つの言葉、文章の流れに注意しましょう。

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平川先生の小論文講座32監修
スクール東京
最高名誉顧問
成川豊彦
~~~~
略歴
昭和49年(1974年)
Wセミナー・グループを設立。
平成12年(2000年)
国際著名人年鑑「InternationalWHO’SWHOofProfessionals」に選出される。
平成21年(2009年)
司法試験・予備試験専門の少人数制予備校「スクール東京」の最高名誉顧問に就任。
司法試験・予備試験の合格に向けて、自ら直接指導。
現在
中国・西南法政大学客員教授も務め、教育・健康の分野において国内外で活躍中。

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